SDGs高校生未来会議とは
グローバル人材の育成は急務の課題
- 日本では少子高齢化が加速し、国際社会においても日本の存在感が薄れつつあるなどの課題が山積しています。特に、グローバル人材の不足は、日本の企業や大学などの海外展開を阻む最大の課題です。国ごとの競争力を示した「世界競争力ランキング」での日本の順位は、シンガポールや中国に引き離され、2018年は25位となりました(参考/スイス国際経営開発研究所(IMD)「世界競争力年鑑」2018)。「Japan as No.1」 といわれた1970年代後半~80年代の様相からは大きく後退しています。そのことからも、国際社会に通用するグローバル人材を育成することは日本の未来への重要な投資といえます。
- 教育改革が進む背景には、「グローバル化を推進する国内人材の確保・育成」を掲げる企業が増え続けていることが挙げられます。グローバル化社会における教育と企業人材の育成は、切り離せないものとなっています。
- こうした中、文部科学省では2014年にグローバルリーダーの育成研究として「スーパーグローバルハイスクール事業」をスタートしました。
- また、国連の持続可能な開発目標(SDGs)では、「すべての人々にとってより良き世界をつくる」という目標の実現に向けて国連加盟国に取り組みが求められるとともに、政府だけでなく企業(法人・学校)の主体的な取り組みが求められることとなりました。
次代を担う高校生たちの国際交流の場
世界はいま、先行きが不透明で複雑な社会課題を抱えた激動の時代を迎えています。次代を担う高校生たちがこの時代を生き抜いていくには、世界にアンテナを張り、同世代間のネットワークを築くことによりお互いの知性・感性を磨き、文化や価値観の壁をともに乗り越えていく体験が必要です。情熱や好奇心、独自性、リーダーシップを持った高校生同士の国際交流の場を提供し、将来に向けて多様な分野の専門家やリーダーとなり得る集団を育成していくことが不可欠と考えています。開催の起案に際してご賛同いただいた皆さまとともに、かけがえのない財産となる「場」を高校生に提供したいと考えています。
SDGsをテーマにアクションプランを策定
会議テーマ:SDGs
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称。国連加盟193カ国が2016~2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。加盟国が合意した17の目標を題材として、世界の高校生がそれらの内容について理解を進め、グローバルな視点で意見を交わし議論を深めます。さらに、共同して学んだことを自分の国や地域に持ち帰り、活動の中心となって活躍することを目的とします。
>>>SDGsについて
共有する取り組み
- 先進国や途上国を含め、すべての国や地域の人たちが取り組むための施策を考える。
- 「誰も置き去りにしない(Leave no one left behind)」施策を考える
- それぞれの問題を相互に関連させた施策を考える。
会議での成果物
本会議で高校生が提案するアクションプランを策定して発表し、自分の国や地域に持ち帰ってリーダー校として普及活動を行います。